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第48回日本脈管学会総会開催にあたって 現在の医学研究の現状をみてみるとあまりに研究が専門、分化しすぎており、その成果を臨床医学の対象である患者さんにどのように還元すべきかが問われています。その為、フィジオーム等の統合的研究やトランスレーショナル研究などの必要性が声高々に言われていると認識しています。こうした背景を基に日本の脈管学研究はいかにあるべきか思索してみました。私の結論は「研究の質を高めて、世界に通ずる独創的研究を遂行する事につきる」であります。この独創的研究の遂行には、先陣達の意見を集約してみると「独創的な研究が活発になされ、また境界領域の研究成果についてまで十分な知識と情報を得て、その意義や、意味付けにまで深く洞察し、徹底した思索を行い、自己の研究の最終目標を明確に掲げ、その研究姿勢を貫き通す情熱と忍耐によって独創的研究ははじめて生み出されてくる」ようです。 その意味で、今回の学会ではまず将来の日本の脈管学研究の質向上の為に、そうした独創的研究を実践されてきた境界領域の研究者にその研究哲学を含めその成果を分かり易くかつ体系的にご講演いただく教育講演を企画いたしました。さらに、日本脈管学会と姉妹関係にある境界領域の学会にご協力をいただいて、境界領域における独創的研究成果の一端を教育シンポジウムの形で解説していただく事を目玉として、アカデミックプログラムの作成に特色を持たせていただきました。一方、「優れた教師や先達に巡り合うことによって創造性も引き出されてくる」と言われています。幸いにも本年で松本市は市制100周年を迎えました。この機会に会員の皆様に国宝松本城の二の丸庭園を開放していただき、本学会にいらした先生全員の皆様にご参加いただけるような一般懇親会を企画立案いたしました。独創的研究をなされてきた先達とこれに続く若手研究者の一期一会となるような巡り合いの場所を提供できればと考えています。 さらに秋の深まった信州の自然、味覚などをご家族と一緒に楽しんでいただき、学会後の週末にはご家族への感謝の気持ちを表していただきたく、あえて木金土曜日中心の日程とさせていただきました。この日程を十分にご活用いただければ幸いです。 今回は総数で313題の演題発表が行われます。西丸記念講演は友池仁暢先生に「循環器病の克服」について講演していただきます。特別講演2題(高久史麿先生と宮田満先生)、招請講演3題(Duling先生、Rockson先生、Dalman先生)、会長講演1題、教育講演10題、シンポジウム8テーマを行います。テーマとしては大動脈疾患、脈管作動物質、動脈硬化症、画像診断、リンパ学、血栓止血、血管再生医学などです。一般演題は最終的に231題を採用しました。発表は第1日目、2日目に口演で行いますので活発な意見交換をお願い致します。 2007年9月26日 第48回日本脈管学会総会会長 |
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